災害が起こる前にすべきこと…ご近所との日頃からのお付き合い
日頃からご近所とのお付き合い、していますか?
なかには「ご近所付き合いが面倒」「必要ない」と思っている方もいるのではないでしょうか。
しかし、突然日常生活が奪われる大規模災害の現場では、ご近所・周囲とのお付き合いがとても重要になってくるのです。
過去に学ぶ「共助」の大切さ
1995年に発生した阪神・淡路大震災の際、倒壊した建物に閉じ込められた人を助けたのは、大半が地域住民でした。
なんと近隣住民等による救出者数は、全体の77.1%にも及んだのです。
消防や警察など公的機関による救助・援助が来るまでには時間がかかります。だからこそ、周囲で助け合うことが重要に。
この、地域やコミュニティ、組織といった周囲の人たちが協力して助け合うことを「共助(きょうじょ)」と言います。
共助を円滑にするためには、日頃からのご近所とのお付き合いやコミュニケーションがとても大切になるということを、しっかりと頭に入れておきましょう。
なぜ、ご近所とのお付き合いが必要?
災害発生後の不自由な環境の中では、みんなで助け合って生活しなければなりません。
災害が発生したら、そのとき助け合えばいい!と思っている方がいるかもしれませんが、ご近所や地域の人々との良好な関係は災害時に突然築けるものではありません。
日頃から挨拶をしたり、防災訓練など地域のさまざまな行事や活動に参加するなどして、周囲の人を知るとともに、周囲の人に知ってもらうことが大切です。
地域のリーダーの重要性とは?
みんなで助け合うためには地域のリーダーの存在が欠かせません。
災害発生後は、刻一刻と状況が変化し、日常では想像もつかないことが次から次に起こります。
多くの人が混乱する中、地域住民の命を守る活動を円滑に行うためにも、取り仕切るリーダーは必要不可欠。
災害発生からしばらくして公的機関やボランティア組織の支援活動が始まると、地域の意見を取りまとめ、それを伝達し調整する役割も重要になります。
自分自身が率先してリーダーになる、もしくはリーダーにできる限り協力することで、自分だけで成り立たない暮らしを、みんなで助け合っていきましょう。
尚、日本赤十字社 東京都支部では、応急手当や心肺蘇生などの方法が学べる講習を実施し、より多くの方に命を守るための具体的な知識・技術を普及しています。
個人でも企業・団体でも参加可能です。ぜひ緊急時の備えとして学んでみませんか?
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避難所における
「要配慮者」の対応
避難所には高齢者、視覚や聴覚、肢体が不自由な方、外国人などサポートが必要な方も。自分の身の周りにいる要配慮者を把握し、サポート方法を知っておくことはとても大切です。
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「こころのケア」
被災者に接するポイント
災害に見舞われた被災者は大きなストレスを受けます。特別なことをする必要はありません。「何かしてあげたい」「声を掛けようかな」と思ったら、躊躇せず行動してみてください。
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恐ろしい
「エコノミークラス症候群」
避難生活は「エコノミークラス症候群」の危険性が高まる状況にあります。過去の災害でも多発したエコノミークラス症候群。正しい方法で防げるということを覚えておきましょう。
06
自分の命は
自分で守る(自助)
災害時、被害を最小限に抑えるために重要となる「自助」。いつ起こるか分からない災害に備え、自分でできることがあります。後悔しないためにも万全の準備をしておきましょう。
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応急手当のキホン
「直接圧迫止血法」
災害時は、すぐに医師に診てもらえないという状況が当たり前に発生します。だからこそ、一人一人が応急手当の方法を知っておくことがとても重要。被害の抑制につながるはずです。
04
知っておきたい「正常性&
同調性バイアス」
「正常性バイアス」「同調性バイアス」を知っていますか?平時は心を守る二つのこころの働きですが、避難を遅らせてしまうことも。あらかじめ知っておくことが逃げ遅れを防ぎます。
03
災害時の「安否確認」や
「情報収集」
災害時、親しい人の安否が確認できないことは精神的負担に。安否確認手段の用意が重要です。安否確認手段を持つ人とそうでない人では明暗を分けることとなるでしょう。
02
大地震発生…むやみに
移動を開始しないで!
もし外出中に大地震が発生したら…むやみに移動を開始するのは危険。自分を危険にさらすだけでなく、“救えるはずの命が救えない”という事態を招いてしまうかもしれません。
01
「首都直下地震」の
被害想定について
今後30年以内に70%の確率で発生するとされる「首都直下地震」。その被害想定を考えると、防災知識を高め、正しく備えることが差し迫った課題であると認識できるはずです。