災害が起こる前にすべきこと…今すぐできる災害時のための備蓄

災害時、被害を最小限に抑えるために重要となる「自助(じじょ)」。

自助とは、家庭で日頃から災害に備えたり、災害の発生が予想される場合には事前に避難したりするなど、自分自身と家族を守ることを言います。

いつ起こるか分からない大規模災害に備え、自分でできることはたくさんあります。

危機意識を持って今すぐ行動できるかどうか。これがあなたの運命を大きく左右することになるかもしれません。後悔しないためにも、万全の準備をしておきましょう。

今すぐ準備したい災害時の備蓄

あなたは普段から、大地震などの災害に対する準備をしていますか?

救助が到着するまでの数日間(最低3日間、可能であれば7日間分)、自給自足でしのぐための準備

東日本大震災を受けて、非常時の持ち出し品・備蓄品を準備する方も増えてきましたが、まだ準備していないという方がいるのも実状です。

非常食や飲料水、貴重品(公衆電話用の10円玉・100円玉を含む現金、予備鍵など)、情報収集用品(携帯ラジオ、連絡先リストなど)、便利品(懐中電灯、簡易トイレ、毛布など)といった物品を、自分や家族の状況に応じて選び、備えましょう

眼鏡や薬、子どもの場合はお気に入りのおもちゃ、オムツ・粉ミルクなど、個々の環境によって必要となるものは異なります。だからこそ自分自身で準備することが重要。

備蓄品は定期的に中身をチェックして、賞味期限切れがないか?過不足はないか?見ておくことも大切です。

「ローリングストック法」で備蓄を!

「ローリングストック法」を知っていますか?

これは、日頃から自宅で利用する食料品・飲料水や日用品を少し多めに備えておき、使ったら使った分だけ買い足す、消費しながら備蓄するという方法。

開封してそのまま食べることができるレトルト食品、ペットボトルの水、トイレットペーパーなどがおすすめです。

ポイントは、賞味期限が長く、自分が美味しいと感じるものや食べ慣れているものを選ぶこと。消費する際は必ず古い物から使用し、必ず買い足して賢く循環させること。

最近はさまざまな非常食が市販されていますから、家族で実際に食べてみたり、好みの味を探してみたりすることで、防災意識の向上も期待できるでしょう。

ないと困る!携帯用トイレの重要性

非常時の持ち出し品として必ず準備しておきたいのが「携帯用トイレ」。

災害の被害で下水管が破損すれば、ほとんどのトイレは使用できなくなります。破損がなくても、数が足りなかったり、劣悪な状態であったり、トイレに不自由する場面は少なくありません。

それらを気にしてトイレの回数を減らそうと、飲食を控えるのは危険です。

脱水症状や慢性疾患の悪化を招いたり、さらにはエコノミークラス症候群や脳梗塞などによって命を落とすこともあるのです。

だからこそ携帯用トイレの準備は不可欠。仮設トイレが設置されるまでは、簡易トイレ・携帯用トイレで対応するのが基本となります。

1人あたり、最低でも1日3回×3日分の9個を備えましょう(4人家族なら9個×4人で36個)。

携帯用トイレの準備とともに、使用方法を予習しておくことも重要です。