BAD Ending
家族に囲まれ、幸せだった暮らしを追想するジャック…
ゴゴゴゴゴ…という不吉な地鳴り、そして立っていられないほどの大きな揺れ。
散歩中に大地震に遭遇したジャックが見たのは、数分前とはまるで違う見たこともない恐ろしい世界でした。
さっきまで一緒にいた大好きなパパの姿は、見渡す限りどこにもありません。
代わりに見えるのは、損壊した建物と立ち往生する車両、そしてパニックに陥っている人々の姿。
遠くには、もうもうと薄気味悪く立ちのぼる煙も見えます。
どうしていいか分からない、何をしていいのかも分からない…。
手足をどうにか突っ張って、立っているのが精一杯です。
恐怖心と不安感だけが膨らみ続けるジャックの心は、今にも壊れてしまいそう。
もちろん家の方向だってよく分かりません。もう諦めてしまいたい…。
今となっては後の祭りだけれど、もっと災害に関する知識を身につけておけば良かった。連絡の方法を確認しておけば良かった。
何よりも、いつ起こるか分からない災害について考えるのを、「怖いから」と背を向けて、後回しにしなければ良かった…。
大好きなパパに、もう一度抱きしめてほしいなぁ…大好きな家族と、会いたいなぁ…。
幸せだった日常生活をわずかな時間で失ってしまったジャックは、さまよい続けるしかありません。
でもまだ、2つの選択が残されています。もう後悔はしたくないはずです。さあ、どちらを選びますか?